こんにちは、河村むつみです。
「お前の同期のタナカはもう目標達成したぞ!お前も頑張れよ!」
「ケイコちゃん有名校に合格したのよ、あなたも早く追いつかないとね!」
こんな言葉を上司や家族にかけられて、イラっとしたことはありませんか?
まるで自分がタナカさんやケイコさんより劣っている存在だと言われているようで、傷つきますよね。
さらに悪い事に、何度も引き合いに出されるタナカさんやケイコさんにまでイヤな感情が芽生えてしまうことも…もちろん彼らは何も悪くないとわかっていながら…そして自己嫌悪から始まるネガティブ・スパイラル。
そもそも、比較というのは「ある観点を基準として複数のものの違いを明らかにする」こと。
そして「比較」が最も活用されるのが「選択」するときです。
たとえば入学試験や資格試験。これらは、あらかじめ設けた基準でテスト結果などのデータを比較して合格者を選択します。
そしてなぜか、「ある基準に基づく選択」を「社会的な優劣」と書き換えて誤認識してしまう人が少なからずいるのです。
比較の結果は社会での優劣ではありません。
比較についてのたとえをひとつ。
あなたは家電を買うことにしました。
そして「持ち運び用の軽いもの」という観点でいくつかの製品を比較して、ひとつを選びました。
ところが、あなたが選ばなかった製品を「好きなデザイン」という違う観点で比較した誰かが選んでいるのです。
つまり、同じ比較対象でも、観点によって違う結果を生むのです。
「比較結果はひとつの観点に基づく結果」ぜひ、心に留めていただきたいです。
長いですか?じゃあ「比較結果は優劣にあらず」でもいいです。
とはいえ、やたら他人と比べたがる人はまだまだ存在します。
昔ながらの「比べることによって競争心をあおり、やる気を出させる」というやりかた。
冒頭のタナカさんやケイコさんのような発言は今でもよく耳にします。
言われた側はどう対応すればよいのでしょうか?
実はこのような無神経な比較や発言は、やっている本人は無意識で、むしろあなたのためを思っている場合が多いのです。
よって、ここであなたが「比較とは…」と真面目に語りだしても、自分の思いやりが伝わらなかった苛立ちで「ヘリクツだ!言い訳だ!」と逆切れされて嫌な思いをしてしまいそうです。
そこで、まずは相手の真意を自分がきちんと理解していることを伝えましょう。その次に、誰かと比べられることで辛い思いをしていることを相手に理解してもらうのです。
「激励うれしいです、頑張ります!でもタナカと比較されると辛いので、それは勘弁してください…」
「いつも応援ありがとう。ひょっとして私がケイコちゃんよりダメな人間だと思っているの?それは傷つくよ。」
などはいかがでしょうか?
そもそもの動機は、発言者のあなたへの関心(愛情)です。
その真意はしっかりと受け止めましょう。それから自分の思いを伝えるのです。
気持ちのキャッチボールです。ちゃんと受け止めてから投げ返しましょう。
もし、事前の練習相手が必要な場合は、お声かけください。
どうぞ毎日を少しでも気持ち軽くお過ごしいただけますように!
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